iPhoneをバッグの盗難防止アラームにできる?
半分だけ可能。Don't Touchをアームしてバッグに入れ、置いておけば、持ち上げる・引きずる・ぶつける・スマホを抜き取る、のどれでもサイレンが鳴る。背負っている間は使えず、アプリを開いて画面に出したままにする必要がある。
使える場面と使えない場面
講義室の机の下に置いたバッグ。バスの網棚に載せて、自分は出口に立っているとき。泳いでいる間、芝生に置いたバッグ。想定しているのはこういう場面で、スマホは中で動かず、誰も触らないはずなので、最初に触った人にサイレンが鳴る。
背負ったバッグは逆。一歩ごとに揺れるので、動き検知は持ち主と泥棒を区別できない。アームしたまま背負ってはいけない。背負って少し歩くだけで、廊下を渡り切る前に鳴ってしまう。
離れている間ずっと、画面は点いたまま、Don't Touchが最前面のアプリのままでなければならない。バッグの中で閉じたままでも同じ。電池はそれなりに減る。20分の講義なら任せられるが、6時間の移動には頼らない。
バッグ用の設定手順
- 設定を開き、ポケットアラームをオンにする。デフォルトはオフ。動き検知はアーム中は常に有効。
- 置いていくバッグのポケットにスマホを入れる。メインの空間より、前面やPC用のポケットのほうが向く。近接センサーが画面のすぐそばにあるものを読み取る必要があるため。
- アームをタップし、カウントダウン中に荷物を詰め終える。画面に警戒中 — 今すぐ携帯電話を置いてくださいと出る。デフォルトの待ち時間は5秒で、最大15秒まで変えられる。
- 武装した。触らないでください。と出るのを待ってからバッグを置き、離れる。
- 戻ったら武装解除をタップし、PIN を入力して解除しますの画面でPINを入力する。
ステータスの下の行にガードの一覧が出る。たとえば「Motion · Pocket guards active」。離れる前に確認しておくこと。
何で鳴るか、何では鳴らないか
働くガードは2つ。動き検知は加速度センサーの値が急に変わると作動し、ログには理由・動きと残る。ポケットアラームは近接センサーが「覆われている」から「覆われていない」に変わると作動し、ログにはポケットから取り出されましたと残る。後者は覆われた状態から開放への変化が必要なので、広い空のスペースにスマホが転がっていて一度も覆われていないと、変化のきっかけがないかもしれない。
画面側を詰め物や布に当てておくと、センサーが「覆われている」と読み取れる。自分のバッグでそうなるかは、廊下で試して確かめてほしい。保証はできない。
動き検知は調整が難しい。アプリは約2.5秒かけて追従する基準値と各測定値を比べる。素早く引っ張れば簡単に超えるが、ゆっくり慎重に持ち上げると一部が吸収されることがある。1秒かけて加速度が一定に増えるという単純なモデルを、アプリの式(しきい値 = 0.5 - 感度 x 0.42、基準値フィルターは毎秒20サンプルで0.98)に当てはめた結果は次のとおり。
| 動きの感度 | 作動のしきい値 | 1秒の持ち上げで必要なピーク |
|---|---|---|
| 0.0(低い - しっかりとしたバンプが必要) | 0.5 g | 0.61 g |
| 0.5(中) | 0.29 g | 0.36 g |
| 0.75 | 0.185 g | 0.23 g |
| 1.0(高 - あらゆる小さな微調整) | 0.08 g | 0.10 g |
単純化したモデルで、実験室の測定ではない。実際の持ち上げはもっと不規則だ。それでもスライダーがどちらに効くかは分かる。人通りのない硬い床なら0.75から始めるのがよい。バスや電車では振動だけで低いしきい値に届くことがあるので、一番下から始め、テストで持ち上げても鳴らなかったときだけ上げる。
誤作動
- 誰かがバッグをまたいで足を引っかけた。これは本当に触れたのでアラームは正しい。
- 荷物をいじりながらアームした。アームでカウントダウンが始まるが、モニター開始後の最初の0.6秒はフィルターが落ち着くまで無視されるので、バッグは早めに落ち着かせておく。
- アプリから離れた。別のアプリに切り替えたり画面をロックしたりするとセンサーのデータが届かなくなるので、鳴らないバッグは単に誰も見張っていないだけかもしれない。
無料とPro
ここまでの機能はすべて無料。アーム、PIN、動き検知、ポケット検知、そしてサイレン(消音スイッチがオフでもPINを入力するまで鳴り続ける)。Proは作動した瞬間にフロントカメラで無音撮影する機能を加えるが、バッグの中では顔ではなく内張りが写る。この用途のためだけに払う価値は低い。
ここが限界だ。iOSでは画面がロックされるとアプリが監視を続ける手段がなく、午後いっぱい置きっぱなしのバッグは対象外になる。