EMT電線管の90°曲げ:スタブアップの印、減算量、ゲイン
スタブの高さを測り、使用する曲げ工具の減算量を引いた位置に印を付けます。24インチのスタブに5インチの減算量なら印は19インチです。PipeMasterの無料90° / Lベンド計算機はこの引き算を分数またはミリメートルで行い、入力した半径からゲインも計算します。
テイクアップ(減算量)とは何か
手動の曲げ工具はきれいな直角を作りません。カーブがスタブの一部を食い込むため、スタブの高さそのままに印を付けると仕上がりの脚が測定値より長くなってしまいます。減算量(テイクアップとも呼ばれます)は、仕上がりの脚が測定値と一致するように差し引く長さのことです。
減算量は曲げ工具のシューによって決まるため、多くの場合、工具本体のテイクアップの印(矢印であることが多い)の近くに表示されています。
EMT減算量表(一般的な値)
PipeMasterの曲げ工具プロファイル一覧には、広く公表されているこれらの値を使った6種類の汎用EMTプロファイルが最初から入っています。実際の曲げ工具ではこれと異なる場合があり、工具本体の値が優先されます。
| EMTの呼び径 | 減算量(テイクアップ) | 中心線の半径 |
|---|---|---|
| 1/2インチ | 5インチ | 4インチ |
| 3/4インチ | 6インチ | 4 1/2インチ |
| 1インチ | 8インチ | 5 3/4インチ |
| 1-1/4インチ | 11インチ | 7 1/4インチ |
| 1-1/2インチ | 13インチ | 8 1/4インチ |
| 2インチ | 14インチ | 9 1/2インチ |
PipeMasterで90°スタブアップの印を計算する方法
- 計算ツールから90° / Lベンドを開きます。
- 90°脚の高さをタップし、床や基準面から仕上がりの曲げの背面までのスタブの高さを入力します。
- 減算する長さをタップし、使用する曲げ工具の減算量を入力します。PipeMasterは曲げ工具プロファイルからこの値を読み込みません。自分で書き写す必要があります。
- ゲインも知りたい場合は、使用する曲げ工具の中心線の半径を入力します。
- 端から曲がりまでの距離を読み取り、配管の端からその距離だけ離れた位置に印を付けます。
- 曲げ工具のテイクアップの印と合わせて90°に曲げます。保存をタップすると数値が履歴に残ります。
実例で確認する
| 90°脚の高さ | 減算する長さ | 中心線の半径 | 端から曲がりまでの距離 | ゲイン |
|---|---|---|---|---|
| 24インチ | 5インチ | 4インチ | 19インチ | 1 23/32インチ |
| 18インチ | 6インチ | 4 1/2インチ | 12インチ | 1 15/16インチ |
| 500mm | 127mm | 102mm | 373mm | 44mm |
1行目は1/2インチEMTの一般値、2行目は3/4インチの値を使っています。ミリメートルモードでは、入力値は内部的に最も近い1/32インチとして保持され、画面には整数のミリメートルで表示されます。
ゲインとは何か、どう計算するか
ゲインとは、直角の角と比べて曲げた90°がどれだけ長さを節約できるかを示す値です。式はゲイン=R×(2−π/2)で、中心線の半径の約0.429倍に相当します。4インチの半径なら1 23/32インチのゲインになります。
2本の脚が1本の配管を共有する場合に必要になります。必要な配管の長さは、2つの脚(それぞれ角で交わる点まで測った長さ)を足してゲインを引いたものです。半径4インチで24インチと30インチの脚なら、24+30-1 23/32=52 9/32インチの配管が必要です。
減算量とゲインの違い
減算量は、曲げる前に1本の脚に印を付けるためにその脚から引く値です。ゲインは、2本の脚に必要な配管の総量を求めるときに全体から引く値です。どちらも曲げ工具の半径から決まりますが、答える問いが異なります。
コツとよくある間違い
- 新しい曲げ工具を使うときは、試しに90°を曲げてスタブを測り、結果が一致するまで入力する減算量を調整します。
- スタブは曲げの背面までを測ります。配管の中心までではありません。
- 配管の周囲全体に印を引いておくと、工具のシューに収まった後でも印が見えます。
- 曲げている間は配管を踏む足の力を保ち、配管がねじれたり変形したりしないようにします。