電線管の2つの平面でのオフセット:計算式、ロール角度、印の位置
上下方向のオフセットと左右方向のオフセットをそれぞれ2乗して足し、平方根を取ると実オフセットが得られます。これを通常のオフセットとして曲げます。上下6インチ・左右8インチの場合、実オフセットは10インチで、30°なら曲がりの間の距離は20インチ、失われる長さは2 11/16インチです。PipeMasterの2 つの平面でのオフセット計算機(Pro)はこの計算をすべて行い、ロール角度も返します。
2つの平面でのオフセットが必要になる場面
2つの平面でのオフセットは、配管を上下方向と左右方向に同時に動かします。例えばラックから外れて、より高く、より外側にある箱に接続する場合などです。通常のオフセットを2回曲げる代わりに、傾いた1つの平面としてオフセットを1回で曲げます。
EMTの2つの平面でのオフセットの計算式
- 実オフセット=√(上下方向²+左右方向²)。
- ロール角度=arctan(上下方向÷左右方向)。オフセットの平面が水平からどれだけ傾いているかを示します。
- 曲がりの間の距離=実オフセット÷sin(曲げ角度)。通常のオフセットと同じ係数です。
- 失われた長さ=実オフセット×tan(曲げ角度÷2)。
PipeMasterは最後の2つの式を丸めていない対角線の値で計算します。上下3インチ・左右5インチの場合、実オフセットは√34=5.831インチで、表示は5 27/32インチですが、印の位置は5.831インチをもとに求められるため誤差が積み重なりません。
PipeMasterで2つの平面でのオフセットを計算する方法
- Pro計算ツールから2 つの平面でのオフセットを開きます。
- 曲げ角度で角度を選びます:10.0°、22.5°、30.0°、45.0°、60.0°。
- 垂直オフセットベンドと水平オフセットベンドを入力します。どちらも配管が今ある位置と到達したい位置の同じ面同士を測ります。
- 結果の下にある実際のオフセット距離、ロールアングル、曲がりの間の距離、失われた長さを読み取ります。
- この2つの距離で通常の平らなオフセットを印付け・曲げし、仕上がった部品をロール角度の分だけ回転させて取り付けます。
実例で確認する
| 垂直オフセットベンド | 水平オフセットベンド | 角度 | 実際のオフセット距離 | ロールアングル | 曲がりの間の距離 | 失われた長さ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 6インチ | 8インチ | 30° | 10インチ | 36.9° | 20インチ | 2 11/16インチ |
| 3インチ | 4インチ | 45° | 5インチ | 36.9° | 7 1/16インチ | 2 1/16インチ |
| 5インチ | 12インチ | 30° | 13インチ | 22.6° | 26インチ | 3 15/32インチ |
| 3インチ | 5インチ | 30° | 5 27/32インチ | 31.0° | 11 21/32インチ | 1 9/16インチ |
最初の3行は整数比の直角三角形(3-4-5、6-8-10、5-12-13)で、メジャーで測った値を手計算で確認するのに便利です。最後の行は実際の測定でよくある例です。
2つの平面でのオフセットの測り方
2つの測定値は配管上の同じ地点で取ります。上下方向はレベルや下げ振りで測り、左右方向は配管の進む方向に対して垂直に、既存の配管の面から目標の面まで測ります。
配管が経路上の決まった地点に到達しなければならない場合は、通常のオフセットと同じように、失われた長さをその測定値に加えてから最初の印を付けます。
なぜ2回のオフセットで済ませないのか
別々に2回オフセットを取ると曲げが4か所になります。EMTでは支持点の間の合計角度が360°までに制限されており、曲げが増えるほど通線が難しくなります。2つの平面でのオフセットなら同じ結果を2か所の曲げで実現でき、ラック上の見た目もきれいになります。
知っておくべき制限
- 計算機で使えるのは5つの標準角度のみです。
- アプリが返すのは距離のみで、配管上の最初の印の位置ではありません。
- 2つの平面でのオフセットはPipeMaster Proの機能です。通常のオフセット計算機は無料です。