iPhoneにディスレクシア向けの読み上げアプリはある?
Text Reader Narratorは、長い文章を読むと疲れる人のための読みの補助。文章を読み上げながら今読んでいる単語をハイライトするので、聞きながら目で追える。ディスレクシアの治療ではなく、専用の機能もない。使えるのは速度、音声、ハイライトの色を自分で決められる点だけ。
実際にできること
リーダー タブに1ページ分を貼り付けて再生してみた。音声が読み上げ、今の単語の背景に色がつき、その単語が画面から外れないようにテキストがスクロールする。やることはそれだけ。ただ、読みに困難がある人がまず知りたいのは「聞きながら見られるか」で、そこは満たしている。
文字の間隔を変えたり、ページに色をかぶせたり、文章を書き換えたりする機能はない。ディスレクシア向けのレイアウトを期待するなら、このアプリは合わない。設定には「Reading Mode」と「Highlight Style」という項目があって関係ありそうに見えたので試したが、コードはどちらも参照しておらず、何も変わらない。
追いやすくする設定
- 設定 を開き ハイライトカラー をタップする。黄、緑、青、ピンク、オレンジから選べて、プレビューで見え方を確認できる。ライトモードでもダークモードでも目立つ色を選ぶ。
- リーダー に移動し、三点メニューから クリップボードから貼り付け を選ぶ。
- 1.0xなどと表示されているスピードボタンをタップして スピードとピッチ を開く。速度プリセット のStudyは0.8x、Normalは1.0x。もっと遅くしたいなら 微調整 の スピード スライダーでさらに下げられる。
- 音声ボタンから 音声を選択する を開き、いくつか試し聞きする。長く聞くなら、iOSのEnhancedやPremiumの音声のほうがコンパクト版よりずっと楽。ダウンロードはiOSの設定で行い、ボイス タブに手順が出ている。
- 再生してハイライトを目で追う。
速度を数字で見る
アプリは1.0xで毎分150語として聞く時間を見積もる。無料は1日5,000文字なので、5,000 ÷ 12.5 = 400秒、つまり1.0xで6分40秒、0.8xなら8分20秒。読める量は多くなく、何度も聞き直す人はすぐ使い切る。
困るのは聞き直したとき。再生ボタンを押すたびに、テキスト全体がまた数えられる。
| 再生 | カウントされる文字数 | 本日の使用量 | 残り |
|---|---|---|---|
| 1回目 | 1,800 | 1,800 | 3,200 |
| 2回目 | 1,800 | 3,600 | 1,400 |
| 3回目 | 1,400 | 5,000 | 0 |
| 4回目 | 再生不可 | 5,000 | 0 |
3回目も全文を最後まで読む。上限は再生ボタンを押す前にしか確認されないため。リワード広告を見ると2,000文字が追加され、1日5回まで。
物足りないところ
リーダー で一時停止すると読み上げが止まり、再生するとテキストの先頭からやり直しになる。一番いらいらしたのがここで、すぐ話の筋を見失う人には特につらいはず。書類 タブで開いた書類は 続きを読む で再開できるが、そちらの再生には画面上のハイライトがなく、ミニプレーヤーに今の単語が出るだけ。
- 読書フォント、サイズ、太さ(フォント)はPremium。Premiumでなければリーダーの文字は標準フォントになる。
- PDF、Word、ePubの取り込みはPremium。入力、貼り付け、.txtのテキストは無料。
- 音声はiOS内蔵のものだけ。クラウド音声はない。
- アカウントは不要だが、無料版には広告が出る。セッションの合間の動画広告も含む。