iPhoneで保険請求の被害写真を位置情報つきで残す方法
請求1件につきプロジェクトを1つ作り、保険テンプレートで撮影して、各写真に座標・時刻・精度が入ったPDFを書き出します。補助的な証拠としては役立ちますが、認証された記録ではなく、無料版で持てるプロジェクトは1つだけです。
このアプリを損害調査の仕事で開いたのは、保険テンプレートが入っているからです。プロジェクト名、日時、座標、住所、精度のスタンプに加えて、「Claim #:」と書かれた行が入りますが、その後ろは空です。
そこは正直がっかりしました。この組み込みの行は編集できません。実際の請求番号を印刷するには、カスタムテンプレート(カスタムテンプレートを作成するから、カスタムテキストの項目に「Claim #: 2026-0417」のように入力)を作る必要があり、無料版で保存できるカスタムテンプレートは1つだけです。簡単なのは、スタンプ項目でもあるプロジェクト名に番号を入れる方法です。
請求の準備
- プロジェクトタブで+をタップし、新しいプロジェクトを選びます。名前は請求番号にし、種類で保険を選びます。
- 属性に、被保険者名、証券番号、事故日などをペアで入れます。
- カメラタブでGPSの表示を確認します。屋内では数十メートルずれることがあるので、落ち着くまで待ちます。スタンプの「ACC ±N m」はiOSが返した値で、審査する側にも見えます。
- まず建物の全体を引きで撮り、次に被害のある箇所ごとに接写します。写真ごとにキャプションを付けます。部屋、箇所、見えている状態を書きます。
- ひび割れやシミには注釈を付けるで矢印や枠を付けます。書き込みは上に重なるだけで、原本は変わりません。
- レポートのエクスポートを開き、1ページあたりの写真数を決め、署名者:(任意)を入力してPDFレポートを作成します。
各写真に残るもの
PDFの各セルには、キャプション、撮影日時、設定で選んだ形式の座標、高度、精度が入り、アプリの署名チェックに通った場合は「Verified capture」の行も入ります。署名の対象は、画像データ、緯度、経度、高度、撮影時刻、写真IDです。住所、キャプション、精度は対象外です。
| 報告された精度 | 品質の区分 |
|---|---|
| ±3 m | Excellent |
| ±12 m | Good |
| ±25 m | Fair |
| ±48 m | Poor |
14枚の請求なら、1ページ4枚で4ページ、2枚で7ページ、1枚で14ページになります。無料版は月20枚の撮影なので、次の案件に使えるのは6枚。プロジェクトも1つだけなので、2件目の請求にはProが必要です。
証明できないこと
GPSの偽装や端末の時計の変更は見抜けません。記録するのはiOSが返す値そのものです。アプリ内で撮った写真が後から変更されたことは示せますが、それもGeoProofの中でだけです。書き出したJPEGとPDFには、検証できる署名はありません。
ライブラリから取り込んだ写真はEXIFの位置と日付が残りますが、署名は付きません。プロジェクトは削除も名前の変更もできません。単位はメートル法のみです。