軟鋼3mm(1/8インチ)のMIG設定:ワイヤー0.9mmの場合
軟鋼3mm、ワイヤー0.9mm(.035)、ガスC25なら、WeldMasterの出発点は106~130 A、15.9~17.9 V、ワイヤー送り4.3~5.3 m/min、ガス流量9.4~11.8 L/minです。表がインチなら、1/8インチは112~138 A、16.2~18.2 V、180.0~220.0 ipmになります。最初のテストビードはここで引きます。ただし決まった答えではありません。同じ板なのに表ごとに数字が合わない理由と、この範囲から自分の機械に合わせていく手順を、以下に書きます。
出発点の設定
軟鋼3mm、ソリッドワイヤー0.9mm、ガスC25、短絡移行、ワイヤー側プラス(DCEP)の条件で、無料のMIG計算機が出す値は次のとおりです。
- アンペア数:106~130 A(1/8インチなら112~138 A)
- 電圧:15.9~17.9 V(1/8インチなら16.2~18.2 V)
- ワイヤー送り:4.3~5.3 m/min、つまり170.1~207.9 ipm(1/8インチなら4.6~5.6 m/min、180.0~220.0 ipm)
- ガス流量:9.4~11.8 L/min、つまり20.0~25.0 CFH
どれも範囲で出るのは意図的です。真ん中から始めて、端材で一本引き、そこから動かします。お使いの機械の条件表や、WPSがあればそちらが優先です。この画面より上です。
ワイヤー0.9mm(.035)とC25:電圧・ワイヤー送り・電流・ガス流量
アプリの計算は鉛筆でも確かめられます。電流は板厚をインチの1000倍にした値を中心に±10%の幅です(3mmは0.118インチなので中心は118 A)。電圧の窓は40 Aで13 V、200 Aで19 Vまで上がり、その上に2 Vを足します。118 Aなら15.9~17.9 Vです。ワイヤー送りは、.035ワイヤーなら電流×1.6なので、106 Aで170.1 ipm、130 Aで207.9 ipmになります。ガスは短絡移行では固定で20.0~25.0 CFHです。1/8インチの中心は125 Aで、112.5を112に丸めるため、画面は112~138 Aと出ます。
| 板厚 | アンペア数 | 電圧 | ワイヤー送り | ガス流量 |
|---|---|---|---|---|
| 3 mm(0.118インチ) | 106~130 A | 15.9~17.9 V | 4.3~5.3 m/min(170.1~207.9 ipm) | 9.4~11.8 L/min(20.0~25.0 CFH) |
| 1/8インチ(3.2 mm) | 112~138 A | 16.2~18.2 V | 4.6~5.6 m/min(180.0~220.0 ipm) | 9.4~11.8 L/min(20.0~25.0 CFH) |
| 5/32インチ(4.0 mm) | 141~172 A | 17.4~19.4 V | 5.7~7.0 m/min(225.0~275.0 ipm) | 9.4~11.8 L/min(20.0~25.0 CFH) |
| 3/16インチ(4.8 mm) | 169~206 A | 18.5~20.5 V | 6.9~8.4 m/min(270.0~330.0 ipm) | 9.4~11.8 L/min(20.0~25.0 CFH) |
3/16インチではアプリが注意を出します。この板厚はスプレー移行向きですが、C25ではスプレーにならないので、90/10かアルゴンの多い混合ガスに替えるか、短絡移行のままにしてください。上の行は短絡移行での答えです。
機械ごとの条件表で数字が違う理由
3mmの軟鋼の条件表を3枚並べても、同じ電圧が出てくることはまずありません。差の大半は間違いではありません。条件表は一台の機械と一つの継手と一人の癖を書き留めたものです。
| 要因 | 何が起きるか | WeldMasterでは |
|---|---|---|
| 機械 | インバーターかトランス式か、入力が200 Vか100 Vか、段切り替えか無段階か。同じつまみの位置でも機械が違えば別のアークになる | 扱いません |
| 継手の種類 | すみ肉と突合せでは、溶融池から逃げる熱が違う | 扱いません |
| 姿勢 | 下向き、立向き、上向きでは、保持できる溶融池が違う | 扱いません |
| 突き出し長さ | ノズルから出るワイヤーが長いと、同じ送り速度で電流が下がる | 入力欄なし。トラブルシューティングの一文に約3/8インチとあるだけ |
| 移行形態 | 短絡移行とスプレー移行では、電圧の窓もガス流量も違う | 扱います。3/16インチ以上で、90/10以上のアルゴン混合のときだけ |
| ガス | C25とCO₂単体ではアークもスパッタも違う | スプレーにできるかどうかを決めるだけ |
| ワイヤー径 | 細いワイヤーは同じ電流で速く送る必要がある | 扱います。ワイヤー送りだけ |
表がどの量を載せているかも見てください。電流を載せる表、ワイヤー送りをm/minやipmで載せる表、つまみの目盛りを載せる表があります。つなぐのはワイヤーです。.035ならアプリは1 Aあたり1.6 ipmで計算するので、電流の表と送り速度の表は、合っていてもまるで別物に見えることがあります。
WeldMasterの答えは、範囲で示すことです。電流は10%の幅、電圧は2 Vの窓で、画面はお使いの機械を知っているふりをしません。
C25とCO₂単体の違い
軟鋼3mmでは、アプリはどちらにも同じ数字を出します。106~130 A、15.9~17.9 V、4.3~5.3 m/min、9.4~11.8 L/minです。シールドガスをC25(75Ar/25CO₂)とCO₂単体で切り替えても、何も動きません。ガスが決めるのはスプレー移行ができるかどうかだけで、この2つはどちらもスプレーになりません。
実際のアークはここまできれいではありません。CO₂単体は熱く、スパッタも増えます。アプリのスパッタ過多の項目も原因に挙げていて、順番は電圧不足、ワイヤー送りの速すぎ、その次です。機械の条件表にCO₂だけの行があるなら、この画面よりその行を信じてください。アプリにCO₂の補正はなく、ここでは独自の補正を加えていません。
突合せ継手とすみ肉溶接
MIG画面の継手の部分にある欄は、厚さひとつだけです。突合せ、すみ肉、重ね、角の選択はなく、溶接姿勢もありません。下向きの突合せも、上向きのすみ肉も、同じ答えが返ります。補正を作り話にするより、そう言っておく方がいいと思います。
ここから先は現場の経験則で、アプリのデータではないので数字は付けません。T継手のすみ肉は2枚の板が熱を奪うので、範囲の上半分を使うことが多いです。3mmの突合せは、特にルートギャップがあると溶け落ちやすく、下半分を使うことが多いです。立向きと上向きは、範囲の下端で、溶融池が垂れないよう手を速めに動かします。
範囲は地図、テストピースは審判です。実際の作業と同じ継手、同じ姿勢、同じ鋼材で作ってください。
ビードを見ながら電圧とワイヤー送りを詰める方法
- まずワイヤー送りを窓の真ん中に合わせます。約4.8 m/minです。目盛りに単位がない機械なら実測します。トーチをまっすぐにしてトリガーを10秒引き、出たワイヤーの長さを測ります。4.8 m/minなら10秒で80 cmです。
- 電圧も窓の真ん中に合わせます。16.9 Vです。
- 同じ3mmの軟鋼の端材にビードを引き、見る前に音を聞きます。フライパンでベーコンを焼くような安定したジュージュー音が正解です。荒いバリバリ音に破裂音が混じるなら、その送り速度に対して電圧が低すぎます。アプリは1 Vずつ上げるよう勧めています。
- 次にビードを読みます。細くて高く、縄のように板の上に乗っているなら、その送り速度に対して電圧が足りません。幅広で平らで、縁にアンダーカットがあるなら、電圧が高すぎるか、手が遅すぎます。
- 変えるのは一度にひとつだけです。ワイヤー送りを動かしたら、電圧も同じ方向に動かします。アプリの計算では、.035ワイヤーの0.25 m/min(10 ipm)が約6 Aで、電圧の窓はおよそ0.2 V動きます。
- 板が赤くなる、または穴が開くなら、アプリの溶け落ちの項目どおり範囲の下端まで下げます。MIGでは電流、または電圧とワイヤー送りを下げます。
ワイヤー0.8mm(.030)の方が合う場合
アプリは1/8インチより薄い鋼には.030を、1/8インチから1/4インチ手前までは.035を選びます。3mm(0.118インチ)はまだ1/8インチ未満なので0.8mmを勧め、0.9mmを選ぶとこの板厚の通常のワイヤーは別だと知らせますが、選んだワイヤーのまま計算は続けます。電流と電圧は変わりません。変わるのはワイヤー送りだけで、細いワイヤーは同じ電流を運ぶためにより速く送る必要があるからです。
| 板厚とワイヤー | アンペア数 | 電圧 | ワイヤー送り |
|---|---|---|---|
| 3 mm、.035 / 0.9 mm(アプリは注意を表示) | 106~130 A | 15.9~17.9 V | 4.3~5.3 m/min(170.1~207.9 ipm) |
| 3 mm、.030 / 0.8 mm(アプリの推奨) | 106~130 A | 15.9~17.9 V | 5.7~6.9 m/min(223.2~272.8 ipm) |
| 1/8インチ、.035(アプリの推奨) | 112~138 A | 16.2~18.2 V | 4.6~5.6 m/min(180.0~220.0 ipm) |
| 1/8インチ、.030(アプリは注意を表示) | 112~138 A | 16.2~18.2 V | 6.0~7.3 m/min(236.2~288.8 ipm) |
メートル法の表とインチの表が「同じ」板で食い違うのは、これも理由のひとつです。よくある基準はこうです。0.9mmでは機械の電流が足りなくなるときか、姿勢の都合で小さい溶融池が欲しいときに0.8mmへ。それ以外は0.9mmのままです。
別の板厚の設定を計算する
板厚を入力するか、プリセットをタップすれば、24ゲージから3/8インチまでのどの軟鋼にも同じ計算が働きます。メートル法で作業するならmmに切り替えてください。選んだワイヤーが、その板厚でアプリが選ぶものと違うときは、計算機が知らせます。
MIG溶接条件の計算
- 電流
- 112 – 138 A
- 電圧
- 16.2 – 18.2 V
- ワイヤ送給速度
- 180.0 – 220.0 ipm
- ガス流量
- 20.0 – 25.0 CFH
板厚は0.3 mm(0.012インチ)から25.4 mm(1インチ)の間で入力してください。
この板厚はスプレー移行が向いていますが、C25(25% CO₂)ではスプレーになりません。90/10かアルゴン比率の高い混合ガスに替えるか、短絡移行のままにしてください。ここに出ているのは短絡移行の条件です。
ガイドの例を表示しています。自分の寸法を計算するにはJavaScriptを有効にしてください。
アプリと同じ計算です(軟鋼、DCEP、短絡移行)。電流は板厚(1/1000インチ単位)×1.0(±10%)。電圧は40 Aで13 V、200 Aで19 Vまで上がり、2 V幅で表示します。ワイヤ送給速度は電流×ワイヤごとの溶融係数(.023は3.5、.030は2.1、.035は1.6、.045は1.15)。ガスは20〜25 CFH。C25とCO₂では同じ数値になります。継手形状と溶接姿勢は計算に含まれません。あくまで開始範囲なので、テストピース、機械の条件表、該当するWPSで確認してください。
アプリでは、MIGは電卓の中にあり、無料です。材料で軟鋼を選び、厚さ、ワイヤーサイズ、シールドガスを設定して、推奨設定の値を読みます。単位でメートル法にすると、mm、m/min、L/minで表示されます。
よくある質問
軟鋼3mmにワイヤー0.9mmのMIG設定は?
1/8インチの鋼に合う電圧とワイヤー送りは?
同じ板なのに、条件表でMIG設定が違うのはなぜ?
3mmの鋼にはC25とCO₂単体のどちらが向く?
3mmの板をMIGで溶接するのに何Aが必要?
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